しかし、この度池田さんのご協力とご賛同により、アトリエにて本館展示作品の一部と、本館展示ではスペースの都合上出品できなかった作品を初めて展示し、「池田慎 テレストリアル・ポップ2020」展を2020年6月30日(火)~7月31日(金)まで開催することとなりました。

展示室に入ると、こんなところにチャイムが・・・??
※チャイムボタンは定期的に消毒しています。
押して「ピンポーン・・・」と鳴る方に進んでいくと・・・

この作品から音が聞こえてきます。
《う回路 玄関チャイム》は、チャイムカバーからでた配線が繊細に編み込まれ、様々な花の形に変化しています。上部の花の先にはチャイムのスピーカーがあり、ここから音が出ていることが分かります。
配線の長さは全長約100m・・・見れば見るほど根気のいる作品です・・・!編まれたコードを見ると、クロシェ編みになっている事が分かります。池田さんのご両親は編み物が得意だったそうで、そういった環境や経験が作品にも表れています。
ほかにも、前回展でも大人気だった コトブキ浣腸のパッケージを仏壇に見立てた《過剰包装コトブキ浣腸》の20gと40gも展示しています。
金色に輝く仏壇の中に神々しく浣腸が安置されていて、一見すると面白い作品ですが、私たちの生活の中で、過剰に包装された商品が溢れていることへの問題提起のような作品のようにも感じられます。例えば、箱入りのお菓子を買うと、小さなお菓子ひとつひとつが包装され、紙やビニール、プラスティック等、資源の無駄遣いを私たちが生活の中で無意識に受け入れている事に気付かされますね。
また、本展では、「池田慎 あしたの品々×日用品の詩学」展の横尾忠則氏デザインポスターと、企画展カタログも販売します。どちらも1,000円(税込み)です。カタログは出品作品、会場風景写真はすべてカラー掲載で総38頁です。
本館の展示を見たという方、見れなかった方、初めて見る方、是非皆さんに見どころいっぱいの池田ワールドをご覧いただきたいと思っています。お見逃しなく^^(み)
※鑑賞にあたってのお願い
アトリエをご観覧いただく方は、コロナウイルス感染症対策のため、マスクの着用、本館玄関で入館簿の記入、検温測定、アルコール消毒にご理解・ご協力をお願いいたします。
●会 期:2020年6月30日(火)~7月31日(金)
●開館時間:午前10時~午後5時(入館受付は午後4時30分まで)
●休館日:月曜日
●出品数:15点
●入館料:無料