2019年04月23日

山田脩二の仕事① 都市、庭園、自然

当館ギャラリーではただ今、現代美術家6名による「花とアート」展を開催しています。
今日から、各作家の紹介、その作品の魅力についてお話ししていきたいと思います。

山田脩二(1939~)は、1960年代半ばから独自の解釈で建築写真を手がけるフリーカメラマンとして活躍しました。生活感を一切捨て去ってしまった従来の建築写真の在り方を批判し、建築が周囲の環境と対立と対話を繰り返す極めてリアルな表情、日常の人々の生活風景との連続性のなかに建築を見据えることにより、戦後日本の都市と風景が不断に激変していくさまが山田の写真のなかに刻印されました。あらゆるものが移ろい、短期間でスクラップビルドを繰り返すなかで、新陳代謝を図ろうともがき変容する都市、建築がその尖兵としてふるまうさまを大胆に写し取った山田の写真は各界に衝撃を与えました。戦後日本の昭和の高度成長によって新旧の生活が交錯しながら激しく変容していく風景を全国津々浦々旅してまとめた写真集『日本村1969‐1979』(1979、三省堂)は山田の代表作として知られ、現代写真家として活動します。
しかし、突然、1982年からは淡路島・津井の集落の瓦の製造現場に飛び込み、職人としての技術を身につけて「淡路瓦師(カワラマン)」として活動しながら、一方では日本各地の炭焼き現場や淡路島の伝統的集落をはじめ、都市、庭園、自然の風光を独自の観点から撮り続けています。

大きなモノクロームの写真は、淡路の山田自邸のベランダにススキと自作の淡路瓦を自在に取り合わせて造られた小庭の情景と建築家吉村順三設計でつとに知られる嬉野温泉の和風旅館「大正屋」のある床の間へ射し込むほのかな光の翳りを捉えています。山田脩二による日本の伝統的な建築と生活の作法、庭園的なもの、風景的なものへのこだわりを汲み取ることができます。
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山田脩二はかつて「黒やき脩ちゃん」と呼ばれ、漆黒の陰影を大胆に取り入れた、モノクロームの銀塩写真ならではの現像技法の扱いに特徴があります。光と翳りのダイナミックな関係のなかに分け隔てなく全てのものを捉えようとする山田脩二の写真の仕事には、おのずと様々なものが登場し、安寧のなかの生活風景のみならず、都市と人々の欲望が一切妥協をみせず淡々と対峙し、みえない矛盾を晒して果てしなく互いに戯れ、からみあうさまがリアルに示されています。
(山﨑 均(西脇市岡之山美術館副館長兼主任キュレーター、神戸芸術工科大学教授)



「花とアート」展
会 期:2019年4月14日(日)~7月21日(日)
入館料:大 人 310円 ( 260円)
    高大生 210円 ( 160円)
    小中生 110円 ( 80円)
    ※()内20名以上の団体割引料金
    ※障がい者割引有、ココロンカード利用可
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)と祝日の翌日  
    ※5月8日(水)は臨時休館
    ※ゴールデンウィーク(4月27日(土)~5月6日(月・祝))は休館なし
posted by おかのやまへそ at 15:00| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2019年04月21日

「とりモビールをつくろう!!」ワークショップを開催しました!

今日は午後1時から4回に分けて、現在、アトリエで個展をしていただいている遠山敦先生(イラストレーター)を講師にお迎えし、「とりモビールを作ろう!」ワークショップを開催しました。

まず事前に遠山先生がカラフルでポップな模様をつけてくださった可愛い紙の中から好きなものを選びます。
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次にその紙に鉛筆で自分の手形を描き、形にあわせてハサミで切っていきます。
なんと!この手形を羽にするんです☆
羽のサイズでお子さんの成長が分かるところが、とても素敵なアイディアですよね。

鳥の体の形の型紙にも思い思いに絵を描いたり、ハートやリボンの形に切った紙をコラージュしたり、可愛い鶏冠や尾っぽをつけてオシャレにしたり、、、、
シンプルな形の鳥がみんなの想像力でアレンジされ、個性的な形に変化していきます!

そして、羽の型紙に使った残りの紙を飾りにし、すべてのパーツをテグスでつなぎ合わせて・・・・
 
こんなに素敵なモビール作品が完成しました!
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参加者の作品は遠山先生の展覧会中、アトリエにて展示しています♪
風に揺れて、鳥が飛んでいるみたいに見えます。
生き物たちの息遣いを感じるさらに楽しい展覧会になりました!

楽しく制作されているみなさんの笑顔が印象的でした!
参加してくださった皆さん、講師の遠山敦先生、本当にありがとうございました^^(み)
posted by おかのやまへそ at 17:32| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2019年04月14日

本日4月14日(日)から「花とアート」展開幕!

本日4月14日(日)「花とアート」展開会しました✿✿
朝からあいにくのお天気でしたが、美術館周辺は桜やこぶしの花が咲き乱れ、「花とアート」展の雰囲気にピッタリです♪
10時からは開会式を行いました。
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11時からは展示室に移動し、当館客員キュレーター山﨑と、オープニングにご参加いただいた作家の増田妃早子さん、寺門孝之さん、中山明日香さん、片山みやびさん、FUKEさんによるギャラリートークを行いました。(山田脩二さんは所用の為欠席)
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作品コンセプトや、制作にかける想い、裏話などをお話しいただき、とても和やかな雰囲気でした。

第1展示室では、増田妃早子さんの優しい色彩で、荒々しくも繊細な筆致が幾重にも重なった一見すると抽象絵画のような不思議な絵画と、カメラマン兼カワラマン(瓦師)として活躍する山田脩二さんのコバ立て瓦にススキを活けた清々しい写真と、光のコントラストが神聖な緊張感を与える床の間のいけ花を撮影したモノクロ写真を展示。
第2展示室では、中山明日香さんの庭先と部屋の佇まいが折り重なるように描かれた幻想的な絵画と、寺門孝之さんの鮮やかな色彩と柔らかな筆致で天使や妖精を描いた夢と愛に溢れた絵画を展示。
第3展示室では、写真と絵画の中間にあるものを追求し、花や自然の風景を鮮やかな色彩と天国のような世界観で表現したFUKEさんのデジタル絵画作品と、花、雨、空気、光などをおおらかな色彩と豊かな造形感覚で捉えた片山みやびさんの絵画、ガラス作品を展示しています!

三者三様の見どころ満載の「花とアート」展は、7月21日(日)まで開催!
皆様のご来館、心よりお待ちしております!(み)

会 期:2019年4月14日(日)~7月21日(日)
入館料:大 人 310円 ( 260円)
    高大生 210円 ( 160円)
    小中生 110円 ( 80円)
    ※()内20名以上の団体割引料金
    ※障がい者割引有、ココロンカード利用可
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)と祝日の翌日  
    ※5月8日(水)は臨時休館
    ※ゴールデンウィーク(4月27日(土)~5月6日(月・祝))は休館なし
posted by おかのやまへそ at 19:22| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする